KNOPPIX（クノーピクス）^®とは？

KNOPPIX はCDから起動できる GNU/Linux ソフトウェアの編集物です。 多くのグラフィックカード、サウンドカード、SCISデバイス、その他周辺デバイスを自動的に認識してサポートします。 KNOPPIX は Linuxデモ、トレーニングコースCD、レスキューシステムとして使えるばかりでなく、商用ソフトウェア製品のデモプラットフォームとしても使うことができます。 ハードディスクにインストールする必要がありません。圧縮技術を使い、２GBまでソフトウェアを1枚のCDに収めることができます(例えばこのCDは1900MB のソフトウェアが入っています)。

これはGNU一般公衆利用条件許諾契約書の条件下のオープンソースプロジェクトのため、KNOPPIX特有パッケージのソースコードはインターネット http://www.knopper.net/knoppix/sources/ を通して取得可能です。CDにインストールしてある Debian(デビアン)パッケージのソースコードは多くの Debian ミラーサイトより見つけることができます。さらに、ソースコードはメディア、コピー、梱包、郵送の費用でKnopper.Net から直接注文することができます。注文はCD-ROMが作製日から計算して３年間有効です。

システム要件

• Intel互換 CPU (i486以上)。
• テキストモードで32 MB のメモリ、KDEを使ったグラフィックモードで少なくとも 82 MB のメモリが必要です。 (各種のオフィスアプリケーションを実行する場合は、 少なくとも128 MB のメモリを推奨します)。
• ブート可能なCD-ROM/DVD (IDE/ATAPI, Firewire, USB あるいは SCSI)。
• SVGA互換なグラフィックカード。
• シリアルあるいは PS/2 マウス、またはMPS/2互換のUSBマウス。

質問: "私のコンピュータはメモリが大きくありません。 このためCDのいくつかのアプリケーションを動かすことができません（あるいはそれらは大変遅いです）。KDE、オフィスプログラム、ビデオ、ゲームなどを動かすための特別な方法はあるのでしょうか。"

はい。 "スワップ領域" を使うことで Linux で不足するメモリが、この目的のために確保したハードディスクの領域と置き換えることができます。 スワップ領域が既に作製してあればKNOPPIX は自動的に見つけて利用します。しかし、スワップ領域を作製するにはハードディスクの再分割が必要なので、経験豊かなユーザだけが行うべきです。KNOPPIX 1.5バージョン以降では、Linuxのための "スワップファイル" を既存のDOS領域に作ることもできます(コマンド名は mkdosswapfile)。これにより実メモリが少ない環境でも KNOPPIX を使うことができます。 DOS領域に作製されたファイル (knoppix.swp) は、何かの理由でディスク容量が必要になった場合には削除することが出来ます。

どこで他のバージョンのダウンロードやKNOPPIX CDの注文ができるのでしょうか。

大容量のデータ（と予測される長いダウンロード時間）のために 、WWW あるいはftpで最新のCDを取り寄せるより、多くのディストリビュータ（例えばLinuxTag CDを収めているもの）から入手することをお勧めします。 http://www.knopper.net/knoppix/ から最新のKNOPPIX ISO イメージをダウンロードできるミラーサイトを見つけることもできます。
ご要望を付け加えたバージョンも Knopper.Netの Contact Form から注文することも可能です。

どのようにKNOPPIXを実行できるのですか。

CDを実行するためには、まずコンピュータのBIOS セットアップのブートリストでCDからブートするように（ハードディスクより先に）して下さい。CDをコンピュータに入れ、再起動してください。もしコンピュータがこのようなオプションをサポートしていない場合は、ブートを補助するブートディスケットをこのCDの /KNOPPIX/boot.img から作成して、使わなくてなりません。通常のブートイメージ (ドイツ語版)作製には mkfloppy.batスクリプトが使えます。英語版のブートディスクを作るには、KNOPPIXディレクトリで rawrite2 -f boot-en.img -d A を実行してください。

どんなソフトウェアがKNOPPIX-CDにふくまれているのでしょうか。

GNU/Linuxディストリビューションである標準的な Debian (www.debian.org) に加えて、下記の "ハイライト"されたものがこのCDで利用可能:

• 標準デスクトップとして KOffice と Konqueror WWW ブラウザがあるKDE V3.x
• MPEGビデオや Ogg Vorbis Audio プレーヤーとMP3をサポートするX マルチメディアシステム (xmms)
• インターネットアクセスソフトウエア kppp と isdn-utilities
• Gnu イメージ操作プログラム (GIMP) バージョン 2.0
• データ復旧やシステム回復のためのツール
• ネットワーク解析や管理するためのツール
• StarOffice(TM) のGPL版であるOpenOffice(TM) 1.1.x
• ソフトウェア開発者のためのライブラリやプログラミング言語、開発ツール
• 2000以上の実行可能ユーザプログラム、ユーティリティ、ゲームなどを含む、総数 900以上のソフトウェアパッケージ。

現在の変更点と開発の情報はインストールされたパッケージの概要と変更履歴(CHANGELOG) をインターネットでチェックしてください。CD-ROMのバージョン番号(=作製日付)はブートスクリーンの右上角に表示されます。質問あるいはコメントがある場合、この番号を記述してください。

Tips & Tricks

特別な状態や問題の多いハードウエアを操作するためのKNOPPIXに渡すオプションについて書いたノートがあります (Knoppix Cheatcodesファイルに概要が書かれています)。そのうちいくつかはLinuxオペレーティングシステムの詳細な知識を要求しますが、他はKNOPPIXのオートコンフィグレーションシステムの便利な拡張についてです。よくある質問についてはこのCD-ROMとインターネットのKNOPPIX-FAQ-EN.txtファイルに集められています。

他に考慮すべきこと

免責事項: これは実験的ソフトウェアです。 各自の責任においてご利用下さい。
どのような状況下においても KNOPPER.NET に、 ハードウェアあるいはソフトウエアに対する障害, データの消失、このソフトウエアを使って起こった直接あるいは間接のいかなる障害に対して、法的責任を負わせることはできません。
幾つかの国において暗号化ソフトウェアが輸入/輸出制限あるいはソフトウエア特許の対象になるかもしれません。このソフトウエアをそのような国において利用あるいは配布をしないで下さい。
それ以外に, これはGPLライセンスの通常のルールの対象になります。もしこれらのルールに耐えられないのならば、このソフトウェアの利用あるいは配布をしないで下さい。